2017年08月/ 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

2008.02.27 (Wed)

晩夏の一夜「ノーカントリー」を観る

一昨夜、例によってパルケ・セミナリオに
カミさんとウォーキングに行ったのだが、
駐車する場所もない程、一杯だった。

当夜は寒い程涼しく、思わずクシャミをしてしまった。
夏も終わりだな~、と近づく秋の気配をしみじみ味わった。

そんな涼しい一夜、DVDの洋画「ノーカントリー」を観た。

冒頭、若い保安官に捕まった犯人が無表情に
手錠を掛けられたまま手錠の鎖を背後から
保安官補の首に回し、引き倒して、
一気に絞め殺すシーンからムムッ!と引き込まれた。

この殺人犯が常に携行する手製の殺人機械に仰天する。
酸素ボンベにホースをつなぎ、先端から圧縮空気を
発射させる仕掛けで、人の頭もドアのノブも瞬時に突き破る。

この妙に礼儀正しく、落ち着き払った冷血な連続殺人犯を
演じているのがスペイン人俳優ハビエル・バルデムだ。

ボクは何も知らなかったのだが、彼は先日の
第80回アカデミー賞授賞式で助演男優賞に選ばれた。

映画は文句なしに面白かった。

砂漠で狩りをしていたベトナム帰還兵の
ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)は、
ある日死体に囲まれたピックアップ・トラックを発見する。
荷台には大量のヘロインと現金200万ドル。

その大金を奪って逃走するモス。
金を奪還するために雇われた殺し屋の
アントン・シガー(ハビエル・バルデム)。

シガーから命を狙われるモスを保護し、
シガーを捕らえるため二人の後を追う初老の保安官、
エド・トム・ベル(トミー・リー・ジョーンズ)。

この映画は、3人を軸に展開される逃走と追跡の物語だ。

最大の焦点となるのが、逃げるモスと追うシガーとの攻防戦だ。
ベトナム戦で磨かれた戦闘能力を持つモスだが、
殺人モンスター・シガーはジリジリと彼を追いつめる。
しかも、モスが奪った大金入りのカバンには発信機が
ついており、いくらまいてもシガーに所在地を
かぎつけられてしまう。

 殺人鬼シガーの不気味な存在感も見事だが、
危険な殺人現場にノコノコ戻るモスの行動に思わず
「バカが…!」と絶句してしまう。

モスは何と、瀕死の男に水をやるため、夜中に
わざわざ危険な現場に戻ったのだ。

結局、この人の良い行動が彼の命取りとなって
殺人鬼に追われる羽目になるのだが、
この無骨なキャラの西部男モス役の
ジョシュ・ブローリンも実にいい。

そして、自らの老い、と消えてゆく古き良き西部を
体現しているベル保安官役の
名優トミー・リー・ジョーンズも
この作品に深い味わいを与えている。 

何とこの映画、日本公開は3月15日だとか、
便利な世の中になったものだ。

涼しい夏の夜に観る名作映画は応えられない。



ランキングに登録しました。
良かったら、クリックして下さい。


タグ : 映画

00:28  |  エッセー  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 (現在非公開コメント投稿不可)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://saketobara.blog50.fc2.com/tb.php/251-7d4f5ba8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |