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2007.04.19 (Thu)

統一教会幹部 大田氏誘拐事件

真昼間の誘拐事件

4月1日(日)午後3時45分頃、アスンシオンからブラジル国境に通じる国道7号線の、カァグアス(185km地点)で世界基督教統一神霊協会(統一教会)のパラグアイ支部幹部で同教会の土地管理会社VICTORIA(株)社長の大田洪量(ひろかず・62歳)さんと秘書の山口佐和子(同教信者・旧姓高山・37歳)さん、さらに現地警察官RAFAEL RAMOS BALMORIS(33歳)とその恋人NANCY GIMENEZ SANABRIA(31歳・小学校教師)の4人が警察官と軍服を着て自動小銃を所持した4人の犯人グループに誘拐された。
大田さんらは1日、ブラジル国境の商業都市エステ市で開かれた同教会の集会からアスンシオンに向け、国道を山口さんが運転する車で戻る途中、犯人グループの車(ニッサンテラノ)が大田さんの車(トヨタランドクルーザー)の前方に割込み急停車して襲い連去った。


強盗事件を阻止しようとした警官と恋人も拉致される

大田さんらと誘拐された現地警察官は非番でエステ市からカァグアスに住んでいる警察官の母親を訪ねる途中、同事件に遭遇。警察官は同犯行の模様をエステ市の所属する警察署に自分の携帯電話で「自分の目の前で強盗事件が起きている」と通報し、犯行を阻止しようと近寄った所、逆に捕まって恋人とともに誘拐された。
犯行現場の「殺すぞ!」等の怒号が飛交う生々しいやりとりは、警察官が座席に放置した携帯電話からエステ市の警察署に伝わった。


大捜査網を敷いた国家警察

 犯人グループは2日、会社関係者に身代金を要求。当初、報道された15万ドルから徐々につり上げられている模様.
 統一教会側は、韓国からPyung Lae Moon氏やアメリカ等から幹部をパラグアイに送るなどして対応している。
事件後、パラグアイ国家警察は捜査本部をカァグアスに設置して大捜査網を敷いているが身代金交渉の進展状況と人命尊重の立場から難しい捜索を強いられている。
警察関係者は当初、「犯人グループの特定は出来ている」等としていたが解決が長引く中、箝口令(かんこうれい)が敷かれ、断片的な情報が錯綜している。
ただ、この犯人グループは、以前、アラブの富豪モハメッド・バラカットを20日間拘束し、150万ドルを要求した犯人と同一犯人グループだろう、との見方も警察などからもれている。
現地メディアなどは、身代金要求の電話発信がエステ市周辺から出ていることなどから次のような推測情報を流している。①犯人グループは既にエステ市周辺に潜伏している。-というのはエステ市の現職警察官数人が犯人たちに警察情報をもらしている。さらに犯人グループはエステ警察が交信する警察無線を傍受出来る無線機を所持しているので同市が一番安全な場所である。
②犯人グループは20~30人おり、大田さんたちを拘束している犯人グループは既にアスンシオン近郊に潜伏しており、エステ市から身代金要求をしているグループは別の仲間が行っている。
-犯行当日の犯人グループの動きを見ると、誘拐された警察官の車(ホンダシビック)がアスンシオンから140Km付近で放置されているのが発見されていることなどから、かなりアスンシオン近郊まで来ているのではないかとも見られる。


山口佐和子さん釈放される!

4月10日(月)早朝、「山口さんが解放された」と言う情報が警察当局からメディアに流れ、内外のメディアが山口さんの住居、ビクトリア事務所、アスンシオン教会等に殺到した。アスンシオン市内の山口さんの住居前でカナル9の女性レポーターが誘拐された警察官の恋人NANCY GIMENEZ SANABRIAさんの手書きの手記(4/9付け)を読み上げた。この手記は警察関係者に宛てたもので、それによると人質の命を保証するために、警察官の国道等での検問、各戸への一斉捜索、また、マスコミなどを関係先周辺から撤退させるように懇願している。

現地メディアなどの情報によると、山口佐和子さんは、当初、10日、午前1時、エステ市から定期バスに乗って午前5時頃、アスンシオン市のショッピング・ムルティプラサ前で下りてそこからタクシーに乗って自宅に帰った。-とされていた。
所がその後、解放されたのはカァグアス周辺だ、とか、もっとアスンシオン寄りの場所であるとか、錯綜した情報が流れて確定していない。
ただ断片的な情報を整理するとエステ市やカァグアス周辺から定期バスまたは車でアスンシオンに戻ったという説は、警察が途中で検問を行っているのでそれは、あり得ないという説もある。
一方、NANCY GIMENEZ さんの手記にあるように警察側が山口さんの解放の条件として国道での検問を控えたということも充分考えられる。
同日、午後3時5分、記者会見した検察官は「まだ正式発表は出来ない。本人はショック状態なので回復したら本人に会って話を聞きたい」と発表するに止めた。

そんな中、ショッピング・ムルティプラサ前に設置している監視カメラ(24時間収録)の解析映像をテレビ局が放映した。
その映像によると山口さんと思しき人が、10日早朝(午前5時前)
車から降りる場面が放映された。
山口さんを同地から自宅近辺まで乗せたタクシー運転手は、山口さんは、同ショッピングセンター前で4~50分座った後、自分の車に乗った。指定された場所に着くと山口さんは所持していた携帯電話で連絡をし、数分後にピックアップ車とセダン車が現れ私服警察官が彼女を保護してどこかへ行った。彼女が誘拐された日本人女性だと後で知って驚いた。-と各メディアに話している。

解放された山口佐和子さんは、市内の病院で静養しているとみられており、12日、夫の一憲さんが解放後、初めて記者団に「ありがとうございました」とお礼を述べた後、佐和子さんについて触れ、現在、徐々に落ち着いてきた、と話した。また、傷やあざなどは一切ないもののもう少し療養が必要だ、と述べた。
尚、今も拘束されている太田洪量さんを含む3人の状態などについては一切語らなかった。
 一方、捜査当局は事件の解決の遅れなどからエステ市警察幹部を更迭するなど体制を立て直している。
今回の事件発生後、途中、何度か「今夜中に動きがある!」との情報が流れた事があったが、いずれもカラ振りだった。


警察が犯人グループの名前を公表!

捜査本部は誘拐犯グループ7人の名前を17日、現地メディアに発表した。
さらに警察は、犯人グループに「お前たちの家族の住所も名前も全部把握している。人質を解放しないならお前たちの家族が代償を支払わねばならない」と脅迫まがいの発言もした。
さすがに捜査本部のこのやり方に「これでは人質の命を危険にさらす」とメディアや関係者からの疑問の声が上がった。
現地警察は4月17日、240名の警官をエステ市、カァグアスに動員した。
このため、現地メディアでは18日夜にも強行突入して人質解放が行われるのではー
との情報が流れた。
しかし、19日現在、事件は膠着状態のままで、長期化の様相を呈してきた。
警察が犯人グループの名前を公表したことで、犯人側は人質を解放すれば直ちに自分達が逮捕されるのは目に見えているので、動くに動けない状況に陥っている。

警察としても強行突入したくても人命尊重の立場から動けない。

両者まさに金縛り状態となった事から
事件は長期化するものとの予測がでてきた。

これらのことから日本の新聞、テレビ取材陣なども、
20日にも撤収する動きが出ている。



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タグ : 統一教会誘拐事件

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