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2007.02.17 (Sat)

ガンマンのテッド新井さんが殺された!

会うと直立不動の最敬礼をしていた
テッド・新井さんが2月5日(月)殺害された。

ピストルをはじめ総合格闘技の達人の
テッドさんだったが、
如何に自信があっても76歳の歳には勝てない。

パラグアイ版ハーレムともいうべきスラム、
チャカリータに案内人もなく、無防備で入っては、
ひとたまりもない。

実は、このチャカリータには今回で2回目だ。
前回は、地元のおばちゃんに案内してもらったので
問題はなかった。

今回もそのおばちゃんに連絡したのだが、
連絡が取れなかったので、案内なしで入った。

彼の一番弟子の青年も一緒だったのだが、
2人の凶悪犯に「金を出せ!」と脅されたものの
腕に自信のテッドさん、「この野郎!」とばかり、抵抗。

頭に2発の弾をぶち込まれた。


以下、日系ジャーナル掲載記事から
詳細を紹介しよう。

97年、ペルー大使公邸人質事件の時、
ペルー陸軍特殊部隊を訓練指導して人質解放に貢献した事で
軍事関係者やガンマニアの間で有名なテッド・新井氏
(本名・あらいきょういち、アメリカ在住、76歳)が、
2月5日午後4時半頃、アスンシオン市のパラグアイ川沿岸の
リカルド・ブルガータ地区(通称チャカリータと呼ばれる地域)
で殺害された。

同地区は、貧困層や犯罪者が多く居住する所として知られ、
一般人は絶対に立ち入らない危険地域。

テッド・新井氏は5日午後、荒猪 謙二
(アライケンジ・KYON IN PARK・36歳)さんと
同地区内の教会を探す途中2人の凶悪犯に出会い
金品を強要されて抵抗し、ピストルで頭部に2発撃たれた。

犯行を目撃した同地区の住民が警察に通報し、
駆け付けた警察がテッド氏を車で救急病院に運んだが、
午後6時半頃死亡した。

同地区の住民達は犯人を知っていたが、
仕返しが恐いので名前を警察に言わなかった。

しかし、捜査の結果、これまで数々の犯行を繰り返し、
指名手配中の1人の名前が判明した。

犯人は通称エドゥと呼ばれる
Blas  Eduardo Franco(29歳)でこれまで
婦女暴行、泥棒、傷害、強盗殺人等を繰り返し
指名手配されていた凶悪犯で、翌6日、警察に逮捕された。

逮捕時、犯人は、マリファナ、
弾丸数発と口径9ミリのピストル1つ、ナイフ2つ、
手帳、他人の身分証明書等を所持していた。

尚、殺害に使用した拳銃レヴォルバー22口径は殺害後、
近くの川に棄てた、と供述している。

もう1人は、まだ逮捕されていないが、
警察は同地区に潜んでいるとみて捜索を続けている。

尚、警察は犯人達を捜索している時、
同地区で別な指名手配中の凶悪犯1人を逮捕した。

テッド・新井氏は米国ロサンゼルスでADCAという
コンバットトレーニングを行う代表兼インストラクターで
長年、実戦射撃訓練に関わってきた人物。

同氏は、世界各国を歴訪する中、
パラグアイが気に入り昨年から、はまなすセンターに
荒猪さんとともに長期滞在していた。

この間、日系人の移住史や3国戦争についても
詳細に調査して本紙にも記事を寄稿したこともあり、
同氏を知る人たちは一様に衝撃を受けている。

(日系ジャーナル 2/28号より)



昨年、当欄でも紹介したが、「パラグアイを活性化させる
アイデアを持って訪パします」と意気揚々来パしたテッドさん。

日本からの観光客誘致のためユニークなアイデアを披露
してくれたのだが、日の目をみることなく逝ってしまった。

LAのコンバットスクールの実戦射撃の指導をしていたテッドさんの
門下生には日本の自衛隊員や警察官等も多かったという。
さらにはガンマニアやヤバイ方面の人たちも結構いたようだ。

僕も昨年の訪日時、その手の親分に会ったのだが、
まさに東映映画に登場する
雰囲気を持った方々でしたね。

例の靖国神社参拝問題で日本中が賛否両論で揺れた時、
「靖国神社をパラグアイに作りますよ」と進軍ラッパを吹いた。

「東條何とかさんにも会って運動を広げますよ」
とかぶち上げて度肝を抜かれた。

「外国に出る時、いつもこれをポケットにしまっています」と
見せてくれたのは大粒、小粒の金塊だった。

傭兵として異国のジャングルや国境を彷徨う時、
役に立つのはドル札でなく金塊だという。

金塊であればどんな辺鄙な田舎でも通用するという。

また、彼は“気”の達人だった。

スプーンを目の前でグニャリと曲げたり、相手を催眠術に
かけたりする。

亡くなる数日前、日本のテレビ局から、「現役のスパイ、
またはOB,あるいはそれらしき雰囲気を持った人を
探しています」とのヘンテコな要請がきた。

早速、テッドさんにその話をすると、
「ボクは顔をさらせないけど紹介することは出来ますよ。
但し、顔に網かけですよ」ということだった。

それにしてもテレビ局の依頼が漠然としているので、
もっと具体的に取材目的を確認してから
また、話を進めましょう、と言う事で別れた。

そのわずか3日後の凶事だった。

亡くなった翌日、テレビ局から「興味深い人物なので話を
進めてほしい」とメールが入った。

ポケットに一杯、国際的裏謀略の秘密を入れたまま旅立った。

銃に生き、銃で亡くなったテッドさん。

これも彼らしい大往生だったのかもしれない。

6月出版予定の僕の本にも彼は登場する。



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タグ : テッド新井

20:33  |  エッセー  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●ビックリ!

世界一周中、私はこの地区に2回もふらりと行きました。

しかも2回目は子供と一緒。

無知というのは恐ろしい。

が、知らないからできるチャレンジもある。

舐めてました。

が、・・・今後は一人で行くことにします。

ありがとうございました。
ベンチャー大学の栢野/カヤノ |  2008.07.24(木) 22:58 | URL |  【編集】

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