2017年04月/ 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

2006.12.18 (Mon)

棄てて棄てて 大愚なり 「風の良寛」

日曜日は早朝ウォーキングの常連さんたちも殆どがお休みだ。
6時時点の温度表示計26度…。

パルケ・セミナリオの駐車場には車が4、5台…。
森の中を歩く人もまばらでゆったりと歩く事が出来た。

帰り、ESSOショップのカフェテリアで
コーヒーにホットドッグを食べた。
久しぶりだったので結構うまかった。

欲張ってビーンズや刻み野菜などのトッピングを
たっぷりソーセージに
のせて食べたのだが何とも食べ辛かった。

次回はソーセージを挟んだパンと具を別に分けて
交互に口に入れることにしよう。

今日も猛暑の気配十分のアスンシオン、
皆さん美味しいコーヒー飲んでいますか?


   「風の良寛」

風の良寛 (文春文庫)風の良寛 (文春文庫)
(2004/01)
中野 孝次

商品詳細を見る

3階、屋上テラスの籐椅子でゆったり
「風の良寛」(文春文庫・中野孝次著)のページを
めくる。

良寛と言えば子供らと鞠つきや、かくれんぼをする
ほのぼのとした好々爺の印象が世間一般的だ。

だが、その春日の陽を迎える迄、
厳寒越後の冬の夜、五合庵の煎餅布団で凍える
良寛の姿を知らない。

”埋み火に足さしくべて臥せれども
    こよひの寒さ腹に通りぬ”

筵(むしろ)の上に煎餅布団を敷き、
暖炉の残り火に足を入れて寝ても越後の寒気は
腹の中にまで染込んでくる。

無一物に徹した五合庵には鍋とすり鉢、欠けた茶碗、
壁には黒衣が一つ。

極貧ともいえる生活の中で咳き込みながら
日夜、字の無いお経を読む良寛…。

春の日、子供達と打ち興じる姿の裏に
棄てて棄ててすべてを捨て去り、
無為の人となって
己を高く律する良寛の”つよい”精神、生命力に
ただただ、たじろぐ…。

この本は折に触れ何度も読んでいるのだが、
この朝は、一言一句、心にしみじみと染みいった。

雑多なモノを一杯背負ってヨロヨロと歩く
現代人にとって
季節の移ろいは朧(おぼろ)なモノトーンに過ぎない。

それに比べ良寛が迎える春の息吹は
子供らと野を飛び跳ねるほどの喜びであったろう。

スミレ摘みに時を忘れる良寛の澄明な心が
眩しくも羨ましい…。

歳を重ね”耳順”を過ぎて、良き事は、
物欲、肉欲に苛まされることが少なくなったことである。

歳を重ねて見えてくる”風の色”が段々、繊細になってきた。



ランキングに登録しました。
良かったら、クリックして下さい。


テーマ : **おすすめbook!!** - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 風の良寛

20:28  |  エッセー  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 (現在非公開コメント投稿不可)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://saketobara.blog50.fc2.com/tb.php/187-7a94b259
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |