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2008.05.04 (Sun)

大統領選挙まとめ&次期副大統領インタビュー

4月20日行われた大統領選挙をまとめてみた。

◎選挙結果
総投票数=1,726,906人
フェルナンド・ルゴ=40・82% 704,966票
ブランカ・オベラル=30・72% 530、552票
リノ・オビエド  =21・98% 379、571票
ペドロ・ファドゥル= 2・37%  41,004票
他候補者     = 0・63%  10,928票
白紙       = 2%     34,588票
無効       = 1・46%  25,297票


◎ フェルナンド・ルゴ経歴
フェルナンド・ルゴ・メンデス
生年月日=1951年5月30日。
出身地=イタプア県のサン・ペドロ地区で生まれた
   (アスンシオンから南に400kmほど)。
1977年にカトリック大学を卒業。
1977年8月15日に司祭になりエクアドルに赴任、
伝道師として働いた。

1994年、サン・ペドロ県の司教に任命された。
1987年にパラグアイに戻り、
(instituto superior de TEOLOGIA de ASUNCION)の教師をした。
1982年、パラグアイに戻った。
1983年、ローマに宗教学と社会学の勉強に行く。
2005年、フアン・パブロ2世が健康の理由で司教を
辞任したい、とするルゴの辞任届けを受理。 名誉司教を任命。
2006年12月18日に正式に司教職の辞任届けを送り、
同12月25日に政治に正式に入ると発表した。

しかし2007年1月バチカンは辞任を了解しなかった。
2007年6月17日、青党は大統領候補を
立てないことを決め、副大統領に青党を置くという条件で
ルゴ支援に回った。

2007年9月18日、野党第1党の
保守系・真正急進自由党(青党)などと
「変革のための愛国同盟」(10党、20社会団体)を結成。
フェデリコ・フランコ副大統領は青党の党首で
セントラル県の元知事。

※ルゴの資産
選挙管理委員会に立候補届けを出した時、
6億5千万gs(1$:4400gsで計算=147、728$)
の資産を明らかにした。
修道者の道に入ったのは20歳、それから2006年までの
間だから妥当な金額とみられている。
ルゴは多くの資産は家族の遺産だと弁明した。
Cambyreta に2つの資産を持ってる(1万1千$と2273$)、
エンカルナシオンに土地(約3万4千$)、
ランバレに家一つ(約6万8千$)スズキ車の
グラン・ビタラ2006年型の車一台(約2万$)。

資産の多くは父がルゴの名義に入れたものであり、
それほど多くないと言った。
しかし、貧しい家に生まれ、司祭と教員の道しか
歩んでこなかった人物としては、資産が多いことが注目される。
選挙前に資産を政府に公表するのは法律としてあるが、
今年提出したのはたったの4人。

リノ・オビエドが1位で約79万8千$。
副大統領のフェデリコ・フランコが約18 万8千$。
赤党候補のブランカ・オベラルが約15万2千$。
ルゴが約14万7千$。


フェデリコ・フランコ次期副大統領への
テレビインタビュー 質疑応答


フェデリコ・フランコ次期副大統領はテレビインタビューで
ブラジルのルラ次期大統領がイタイプ発電所契約の
更新をする意向が無いこと話題にした際、
次期副大統領は大統領キャンペーンでは、
イタイプ発電所の契約更新ではなく、
値段交渉をすることをずっと掲げてきたことを指摘した。
今日、明日で値段を変えることは難しいため、
一年目はこの値段、次はこの値段としていきたいと語った。

記者の質問:「ルゴ次期大統領は政治に
  関わったことがないから、結局は青党が全部を
  支配するのではないか?」

フランコ次期副大統領:「国民はルゴを大統領にした。
 あくまで大統領はルゴで自分は副大統領であり、
 大統領が法律に基づいて決めたことであれば、
 青党にマイナスであったとしても、パラグアイを
 良くするためであれば自分は賛成である。
 また、汚職は認めない。青党が汚職に関係していたら、
 例え自分の党の人でもやめさせる」

記者の質問:「80%のパラグアイの土地は10%の人の
 手にある。 ルゴ&フランコが掲げてきたキャンペーンの
 一つは、パラグアイ国民すべての人が土地を持つことを
 強調した。しかし、国民に提供する土地はどこから?」

次期副大統領:「ocupacion de terreno(土地の占領)は
 しない。ルゴ次期大統領もCNNのインタビューで
 しないと言っている。土地なし農民対策として、
 農業にも牧畜にも使われていない土地を妥当な
 値段で買っていきたい」と語った。

質問:「新しい政府は結局、大統領選に手伝ってくれた
 ”お礼”としてポストを配るのではないか?」

(ルゴ次期大統領:「それはない」と新聞紙上で述べている)
次期副大統領:「我々は反対党に対して寛大にする。
 ルゴ次期大統領も何党の人であれ、一番適任、優秀、
 誠実な人を選んでいきたいと語っている」

質問:「新政府に青党が20%しかいなかったらどうしますか?」

次期副大統領:「あくまでバランスが大事だ。
 ルゴ次期大統領も大統領選挙は青党の投票が
 大きな割合だったことはルゴ自身も知っている筈だ」


TVアンケートで一般国民に質問:
  「公務員の数が多いため数を減らすべきか?」の問いに、
   国民の80%が「やめさせるべきだ」と答えた。

次期副大統領:「(大統領も選挙中、公務員のリストラは
 ないと公約している)公務員をリストラする考えはないが、
 しかし、中には仕事もしないで給料だけをもらっている
 人たちがいれば、国民の税金をそんな人たちに
 使う理由はない。その場合は仕事も何も成果を
 あげていない公務員はもちろんやめさせる。
 また、給料を何倍ももらっている公務員は本当に能力に
 適応した給料か調べる必要がある。
 特にイタイプダムでは3000万gs~5000万gs等
 すごい給料をもらってる人、
 これは私(副大統領)には理解できないし、
 また必要でないポストもイタイプダムで多く雇っている」

次期副大統領:「また、次期政権に信頼して多くの投資話が
 舞い込んでいる。大豆を産業化するために1億5百万$の
 投資話、バイク組立て工場、車組立て工場等への
 投資の話もある」

 「大統領選挙戦ではルゴについていろいろ言われてきたが、
 FARCと関係がある、チャベスから資金援助、
 誘拐に関係している等、すべて嘘だ。
 国民は今までの政治に疲れたので変化が欲しくて
 我々に投票した。 汚職をやめてほしいため
 ルゴ/フランコに投票したというより、
 汚職を無くすために我々に投票したから、
 国民の声をしっかり聞き、新政府は実現する義務がある」

 「自分たちは公僕なのだから、国民は副大統領が
 いくらお金もらっていか等々、知る権利がある。
 私たちはすべてを透明にしていきたい」
 
 「現政府が次期政権に引き渡しが終了する迄、
 不正に残りの予算を使わないように
 (ふたを開ければ予算がないということにならないように)
 しっかり見張って行きたい。また進行しているプロジェクト等の状況、 情報を把握する」

質問:「過去に汚職に関わった人は調査されるか?」

次期副大統領:「調査して、証拠があれば罰を与える。
 そうしないといくら汚職をしたとしても、
 政権代わって調査しなければ誰も平気で悪いことを続ける。
 これからは誰も我々の政権中に汚職出来ないようにする」

最後にカメラに向かって次期副大統領は

 「私(副大統領)は過去にもこれからも一切汚職、賄賂、
 お金を盗まないと約束した。国民の皆さんが悪いことを
 しないように我々をしっかり監視してほしい」

アナウンサー:「次期副大統領がこれらTVインタビューで
 語ったことは、あまりにも全て良いことづくめなので、
 もし自分が女だったらあなたにすぐについて行く程だ」と
 冗談でいった。

 「今日TVでしゃべったことは全てカメラに
 収録されているので反対のことをしたらメディアは
 容赦しないし、そう願う」
 とコメントした(まぁ、あまり信じてない感じだった…)。


❖新政権の最初の仕事
  ⦿8月15日、ルゴ大統領が初めにやることは、
  医療(salud)の緊急事態の政令。
  毎日1人、乳がんや子宮がんで女性が亡くなっている。

  ⦿イタイプ・ダムとジャスレタ・ダム両方の条約の
   見直しを予定。

  ⦿ファーストレディーはフェルナンド・ルゴの
   姉メルセデス・ルゴが8月15日、正式になる。



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テーマ : パラグアイ - ジャンル : 海外情報

タグ : ルゴ次期大統領経歴と資産 次期副大統領インタビュー イタイプダム問題

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2008.05.08 (Thu)

ルゴ新大統領は第2のカストロか?

centro_20080607161050.jpg

毎週土曜日、セントロのパルマ通りで開かれている骨董市に
久々に行ってみた。懐かしいラッパ付きの蓄音機があった。
手巻きハンドルをオジサンがギコギコ廻して
古びたレコード盤に針を落とすとブンチャカ♫ブンチャカ♬
パラグアイ軍楽隊のマーチが聞こえたのにはオドロイタ!


5月、パラグアイの秋…、一番爽やかな季節だ。
早朝のパルケの森の時刻表示盤についてる温度計が10度…、
さすがにヒンヤリと頬をなぜる冷気に身が引き締まる。

やがてきっちりと太陽が昇ると、思わず鼻歌が出てくる。
差し当っての心配事もなく健康でさえあれば
人生バラ色だ。

61年間、続いた赤党政権からルゴ新大統領の下、
青党主体の新政権が8月15日の大統領就任式から
スタートする。
勿論、野党連合をまとめるのは容易なことではないだろう。

早くも労働組合や貧農層が勝手な自己主張を掲げて
うごめきだした。

何れも想定内のことだが、取り敢えずはガス抜きを
せざるを得ないだろう。

「ボカ~、どうもルゴの本性が見えないので
心配しているのだが…⁉」とパラグアイ70年のSさん。

「ひょっとしたら羊の皮を被った狼かもしれませんね」
とボク。

「キューバのカストロが登場した時、アメリカも
キューバ国民も皆コロッと騙されたんだよ。
どうも、あのパターンに似ているように思われてならないんだよ」
この国の裏表を知り尽くしたSさんの心配は尽きないようだ。

「みんながルゴの政策がさっぱり分からない、と首を
かしげているけど、わざとぼかしているのかもしれませんね。
何れにしてもバチカンの反対を押し切って大統領にまで
登り詰めた人物だから、ただ者じゃないでしょう」

デモーニッシュなパワー溢れるこのパラグアイの地…。
宗教者としての強烈な使命感が吉とでるか凶とでるか…?

爽やかな5月のパラグアイの青空の下で深呼吸をしていると
それだけでラヴィアンローズ!

ビバ パラグアイ! (パラグアイに祝福を!)



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タグ : 骨董市 果たしてルゴの正体は?

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2008.05.10 (Sat)

イグアスの風

今年に入って日本のテレビでパラグアイ日系社会を取り上げる
ことが多くなった。

お正月早々のお屠蘇気分冷めやらぬ1月上旬、
世界の食糧問題に関連して「ギアリンクス」と
イグアス移住地が取り上げられた。

また、4月は「すごい日本人」という番組で
アスンシオン郊外のいわゆる「前原城」が紹介された。

原油高騰により資源、食糧危機が現実問題として目前に迫る中、
如何に極楽とんぼの日本人といえども
世界の食糧基地南米に目が向くのは当然といえば当然な流れだ。
幸いなことに隣国ブラジルは今年、日本人移民100周年記念に
当たり、様々なイベントが日本、ブラジル両国で開催されている。

折しも世界の資源、食糧をがぶ飲みする中国の胡錦濤 主席が
訪日してパンダ外交やピンポン外交で
愛想を振りまいている。

一時、あれほど騒がれた毒ギョーザ事件やチベット問題等も
胡錦濤 主席の来日の陰で何となくウヤムヤになろうとしている。

何しろこのお客様は国賓待遇だから「相手の嫌がることはしない方が
いいでしょう」というトップの下ではマスコミ規制も仕方ないだろう。

核大国中国の微笑外交に喜々と迎合する日本…。

かってアメリカの核恫喝に歯ぎしりした毛沢東が
「アメリカになめられるな!」と大号令を発した核大国への道…。

中国はその建国以来明確な国家目標を持っている。

それが「中華帝国の再興」だ。

数千万人を飢え死にさせても
遮二無二、核大国化の道をひた走ってきた中国…。

とにもかくにもニューヨークやワシントンに届く
ミサイルを手にした中国にもはや怖いものはない。

あの江沢民の居丈高な無礼な訪日から早や10年、
もはや何も威張り散らす必要はないスマイル、スマイルの
微笑外交でやんわり日本という子羊を抱き込めば良い。

かくしてお人好し然とした温家宝首相に今回の温顔の胡錦濤 主席の来日で
ニッポン国搦めとったり~!

かくて日本中が“ストックホルム症候群”に陥ったちゅうの!


1996年3月の「台湾海峡ミサイル危機」の際、中国はアメリカに
対し「米国が介入するならば、中国はロサンゼルスを核攻撃する」
と威嚇した(米情報筋)という。

もし、核による恫喝合戦が行われた場合、民主主義の国と
Ⅰ党独裁国家とどちらが先に白旗を掲げるか、勝負は明白だ。

昨今のアメリカのズッコケ振りを見るにつけ、日本は
アメリカのポチ公の頚(くびき)を緩めて
中国のパンダ外交に尻尾を振らざるを得ない
というのも必然の流れか…。

もっとも日本は飛鳥時代から平安時代(6~10世紀)は、
遣隋使・ 遣唐使に見られるように中華文明を
受け入れる朝貢国であったのだから単なる先祖帰りってか…?


相次ぐパラグアイ訪問団

オイスカのW氏の奮闘でイグアスに新たな風が吹いてきた。
今年8月、9月と連続して日本から植林関係のツアーグループが
訪れる。

また、来年早々、日本から重要なミッションがイグアスを
訪れる予定だ、との嬉しいメールも入った。


拙著「イグアスの風」(万葉舎)は、当初1月、出版の
予定だったのだが校正作業が思ったより長引き、
パ国内は勿論、アメリカや日本の友人、知人から
「本屋に注文しているのだが、一体いつになったら出るのか?」
と焦れたメールが再三入ってきた。

4月中旬、「5月末出版をメドに作業を進めています」
との連絡が出版社から入った。

これってノンフイクションをベースにした
ノンフィクション小説というジャンルなので出版社としては
個人情報や人権にスッゴク神経を使っているので校正に
手間取っているということだ。

出版社側は社長をはじめ編集部の皆さんが
「何とかパラグアイという国を日本中に知らせたい!」
との熱い思いで頑張ってくれているようだ。

ボクも今年の新たな第一歩は、この本が出版されてから…、
と決めていたので指折り数えて待っている。



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タグ : イグアスの風

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