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2008.04.15 (Tue)

4/20日! 大統領は、ルーゴ元司教かブランカ女史か?

4月20日(日)に投票が行われる
大統領候補のアンケート調査(4月4日 ABC紙)

フェルナンド・ルーゴ元司教(愛国改造同盟)Fernando Lugo 33.6%

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ブランカ・オベラル女史(赤党)Blanca Ovelar 27.4%

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リノ・オビエド元将軍(UNACE党)Lino Oviedo 24.6%

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ペドロ・ファヅール候補(愛国党 PRQ)Pedro Fadul 3.6%

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未定 10.8%


いよいよ後、数日でパラグアイのこれからの運命を握る
大統領が決まる。
マスコミの世論調査ではルーゴ元司教がトップになっており、
次いで赤党のブランカ候補が2位となっている。

パラグアイ人の間でも現状維持を望む保守派は
「赤党が底力を発揮して勝つよ」と希望的観測を述べる。
一方、現状不満派は「ルーゴの勝ちだよ!」と断言する。

ブランカ女史が勝てば、これ迄(60年余)と
変わり映えしないダラダラ政治が続くことだろう。

だが、ルーゴが勝つと、ウ~ム…⁉ 

―というのは、南米固有の貧困や人権抑圧などから多くの
イエズス会司祭が、単なる教会の中で無意味な
愛の説教に飽き足らず、
「解放の神学」(Teología de Liberación)の
熱心な推進者として60年代~70年代まで左翼グループや
運動の中に身を投じ、左翼政党の党員として活動した。

この解放の神学信奉者は時に微妙な政治の領域へ踏み込む危険が
あるため、カトリック教会において物議をかもしてきた。
前教皇ヨハネ・パウロ2世は過激な彼らの台頭をストップするために
選出された、という。

この解放の神学のルーツを辿ると今やパラグアイの観光地として
有名なトリニダード遺跡に端を発する。

あのカンヌ映画祭でグランプリを獲得した
英国映画「ミッション」のモデルとなったインディオ教化村だ。
彼らイエズス会はカトリック教会の宗教改革以来「教皇の精鋭部隊」
とも呼ばれた。
このような軍隊的な呼び名は創立者イグナチオ・デ・ロヨラが
修道生活に入る以前に騎士であり、長く軍隊ですごしたことと
深い関係がある。

彼らはキリスト教徒になったインディオを他部族やヨーロッパの
奴隷商人の襲撃から守るためイグアスの滝周辺にいわゆる
インディオ王国を作った。

インディオを保護しようとする彼ら司祭はスペインとポルトガルの
奴隷商人およびそこから利権を得る政府高官に目障りであったため、
のちにポルトガルとスペイン本国からの軍隊によって殲滅された。

イエズス会といえばインドで多くの信徒を獲得した
ザビエルがマラッカで出会った日本人ヤジローの
話から日本とその文化に興味を覚えて1549年に来日。
2年滞在して困難な宣教活動に従事している。

イエズス会は会員数20000人、活動地域は六大陸に
112カ国に及ぶ世界で二番目に大きいカトリックの
男子修道会である。

イエズス会はプロテスタント側のみならず
カトリック側の人間からもさまざまな陰謀の首謀者と
みなされることが多かった。
「イエズス会員」を表す言葉(たとえば英語のJesuit)が
しばしば「陰謀好きな人、ずる賢い人」という意味でも
用いられるのはその名残である、と言われている。

イエズス会は「より大いなる善」のためならどんなことでもすると
いうイメージをもたれており、そのため教皇や各国元首暗殺、
戦争、政府の転覆などあらゆる「陰謀」の犯人とされた。

さらに教皇とバチカンを陰から操っているのは
実はイエズス会総長であると指摘する元司教
(ローマ法王の側近だったマラキ=マーティン氏が
今、フリーの学者として、バチカンの政治操作を内部告発)もいる。

さて、そのルーゴ元司教だが、過日ウルグアイの
ラジオインタビューで解放の神学を勉強して大きな影響を受けた、
と述べている。

実際、彼はペルーで解放の神学の第一人者の下で働き、
また、エクアドルでもインディオや貧しい人々の為に尽力してきた。

勿論、このパラグアイでも極貧地方サン・ペドロでも布教活動を
行ってきた。

まぁ、カトリックでは例え、泥棒しようが、人殺しをしようが、
その罪を告白すれば許される、という本来、秘密たるべき
“真理”を
無知な大衆の下に曝け出し、この世に“カオス”をもたらす
ために生まれたような宗教だからイヤハヤナントモ…。

この劇薬のような“真理”は、白痴かあるいは
ヒットラーやスターリン、毛沢東のような超人的な
人間でないと服用出来ない代物なのだ。

今や、草深きイグアスの地で隠遁生活を願う
ペンペン坊主のこちとらとしては、
ネオコンも軍産複合体もオプス・デイもイルミナティや
ユダヤ陰謀論等々、
ケ・セラ・セラ…。



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テーマ : パラグアイ - ジャンル : 海外情報

タグ : 大統領選挙 ルーゴ元司教 解放の神学

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